環境未来都市・横浜
「環境未来都市・横浜」は、環境問題や超高齢化への対応など、様々な課題解決に取り組み、誰もが住みたいと思う、活力あるバランスのとれた豊かなまちをつくっていきます。
横浜市は、ここ60年で人口が3.5倍にも増え、これに伴ってエネルギーの消費量も増加の一途をたどっています。さらに、超高齢化という問題では、2029年には65歳以上の高齢者が100万人に達するという推計が出ています。その中で、元気なまちをつくっていくためには、何よりも経済の活性化が重要です。
「環境未来都市・横浜」は、これらの課題を総合的に解決するために、5つの分野「低炭素・省エネルギー」「水・自然環境」「超高齢化対応」「クリエイティビティ」「チャレンジ」に取り組みます。
横浜スマートシティプロジェクト-YSCP
横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)は、日本型スマートグリッドの構築や海外展開を実現するため、2010年から5年計画でスマートシティのための技術、仕組み、ビジネスモデルを検証する社会実証プロジェクトです。
大都市であり多様な地勢をもつ横浜を舞台に、本市と民間企業(アクセンチュア、東京ガス、東芝、日産自動車、パナソニック、明電舎、東京電力等)とで協働し、再生可能エネルギーや未利用エネルギーの導入、家庭、ビル、地域でのエネルギーマネジメント、次世代交通システム等の各プロジェクトに取り組みました。
現在は、横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)で培った技術やノウハウを生かし、「実証から実装」へと展開するため、新たな公民連携組織である横浜スマートビジネス協議会(YSBA)を設立し、防災性・環境性・経済性に優れたエネルギー循環都市を目指していきます。
バーチャルパワープラント(VPP)構築事業
横浜市・東京電力エナジーパートナー㈱、㈱東芝が協力し、電力のピーク需要に対応するため、地域防災拠点に指定されている市内小中学校(各区1校、全18校)に蓄電池設備を設置し、遠隔操作で統合的に制御する実証に取り組んでいます。平常時は、電力の利用量調整として活用し、非常時には防災用電力として使用することで、電力ピーク需要対策と、防災性の向上を図ります。
-電力需要の少ない時間帯に、蓄電池に充電し、電力ピーク時に放電する(充放電は、エネルギーマネジメントシステムによる自動遠隔制御)
-電力ピーク時に稼働させている、発電効率の悪い老朽火力発電所などの稼働を減らすことにつながる